バいあぐらの副作用を理解して対策!頭痛やNAION、持続勃起症にはご注意下さい!

バいあぐら

バいあぐらの副作用を理解して対策!頭痛やNAION、持続勃起症にはご注意下さい!

目次

今回はバいあぐらの副作用について解説していきます。
クリニックや病院でバいあぐらを処方されるにしても通販で購入するにしても、出てしまう方は出る副作用について詳しく切り込んでいこうと思います。

バいあぐらの副作用についてまとめ

  • バいあぐらの正式名称はバイアグラ(VIAGRA)です。覚えておいて下さい。
  • 頭痛は血管拡張作用による神経細胞の反応。頭痛薬と併用で対策が可能です。
  • ほてりや潮紅は、急な低血圧になる事で起きる症状です。体を冷やしましょう。
  • 動悸は心臓へ負担をかけていません。不整脈の方は性行為自体を医師に相談を。
  • ごく稀に非動脈炎性前部虚血性視神経症の発症。心血管系疾患の既往歴がある人はより注意。
  • 4時間以上勃起が続くようであれば持続勃起症の疑いあり。速やかに救急へ連絡して受診へ。

バイアグラはED治療薬で、勃起不全や射精障害を治すお薬です。
2022年になった今では勃起不全や射精障害に悩む男性は増え続け、ED(インポテンツ)の患者数は1400万人とも言われています。
その中で病院やクリニックで治療でを受けられている方は、わずか10%程度と考えられています。

それ以外の方はEDの可能性を分かっていても恥ずかしく治療に行けなかったり、個人輸入も利用せず悩みを抱えているそうです。
しかしながら性行為で女性を満足させられない事も悩みからストレスになってしまい、楽しい性生活を送られていないのが現状です。
ベッドで頭を抱える男性、奥には女性がいます。
副作用を理解する事で、バイアグラの適切な使用方法が分かるようになります。
少しでも患者様のご参考になれたら幸いです。
尚、購入につきましてはご自身で判断せずに掛かりつけ医とのご相談を忘れないようにして下さい。

下記の表はファイザーのバイアグラ添付文書に記載の副作用一覧になります。

1%以上 0.1~1%未満 0.1%未満 頻度不明


血管
拡張
(ほてり,
潮紅)
動悸、
胸痛、
頻脈
高血圧、
不整脈、
不完全右脚
ブロック、
末梢性浮腫
心筋梗塞(注)、
低血圧、
失神




頭痛 めまい、
傾眠、
昏迷
異常感覚、
下肢痙攣、
記憶力低下、
興奮、
緊張亢進、
錯乱、
思考異常、
神経炎、
神経過敏、
神経症、
不安、
不眠症、
無気力

AST
(GOT)
増加
ALT(GPT)増加、
LAP上昇、
LDH増加、
血中
トリグリセリド
増加、
γ-GTP増加、
血清リン
脂質上昇、
血中アミラーゼ
増加、
血中アルブミン
減少、
血中ビリルビン
増加、
総蛋白減少


悪心、
胃腸障害、
口渇、
消化不良、
腹痛
おくび、
胃炎、
胃不快感、
下痢、
口唇乾燥、
舌障害、
白舌、
腹部膨満、
便秘、嘔吐、
嚥下障害

尿



陰茎痛、
射精障害、
朝立ちの延長、
半勃起持続
勃起の延長、
持続勃起、
尿路感染、
前立腺疾患


鼻炎 呼吸障害、
鼻閉、
咽頭炎、
喘息
鼻出血、
気道感染症、
副鼻腔炎




関節痛、
筋肉痛
骨痛、
背部痛

発疹 そう痒症、
眼瞼そう痒症、
脱毛症、
男性型
多毛症、
発汗、
皮膚乾燥、
皮膚障害、
紅斑

ヘマトクリット
減少、
ヘマトクリット
増加、
ヘモグロビン
減少、
リンパ球減少症、
リンパ球増加症、
好酸球増加症、
赤血球減少症、
赤血球増加症、
白血球増加症


眼充血、
結膜炎、
彩視症、
視覚障害
眼乾燥、
眼痛、
屈折障害、
光視症、
味覚異常、
味覚消失、
流涙異常、
羞明
霧視、
視力低下、
網膜出血、
網膜静脈
閉塞、
突発性
難聴


CK(CPK)
増加、
疼痛、
熱感
BUN増加、
インフルエンザ
症候群、
リンパ節症、
血中ナトリウム
減少、
血中リン増加、
体重増加、
血中尿酸増加、
ウロビリノーゲン
陽性、
尿中ブドウ糖
陽性、
尿中赤血球陽、
尿中蛋白陽性、
疲労、無力症
過敏性
反応、
感染症

(注)因果関係は明らかではないが、市販後において本剤投与後に心筋梗塞が発症したとの報告がある。

【精神・神経系統】副作用で多い悩みの頭痛は頭痛薬!めまいや、眠気は安静に!

バイアグラ服用後に頭痛を発症する人の割合はインタビューフォームによりますと約13%と記載があります。
添付文書ですと3.87%なっていますが、少し少なく見積もっている可能性が指摘されています。
しかしながら因果関係を否定できないこともありますので、目安としてお考え下さい。

日常の生活において誰しもが経験した事のある頭痛は、副作用の中で一番発症して欲しくない作用でもあります。これからセックスを行うのに、頭痛がしては雰囲気や気分が台無しです。
頭痛でベッドに寝込む男性、女性は気遣う

バイアグラの主成分シルデナフィルクエン酸塩は血管を拡張させる作用がありますので、陰茎海綿体の動脈の毛細血管が太くなります。
その影響で陰茎海綿体へ血液が流れ込み、勃起の効果が期待できるのです。

しかしその血管拡張は全身に及びます。
これが脳内の毛細血管にも及ぶ事で、血管の周りの神経細胞を刺激するようになります。
びっくりした神経細胞は危険と認識してしまい、頭痛という痛みに変えてご自身に知らせてくれてるのです。これが頭痛の原因です。

副作用の症状が出る事は決して嬉しいものではありませんが、バイアグラの血管拡張作用は「体内で血管内皮を修復する細胞が増えたり血管内皮前駆細胞を活性化する」との見解をしている医師もいらっしゃいます。
あくまで一部の医師の見解ですが、副作用が出るからと言って必ず体に悪いことが起きている訳ではないという事は覚えておいて下さい。

お酒を飲んだりすると頭痛がしてくるのも、同じような作用ではあります。
アルコールはアセトアルデヒドという毒性の強い成分に肝臓で分解されてから水や酢酸に処理して体外へ排出されます。
しかし体内での処理が追い付かないでいるとアセトアルデヒドが血液内にあふれ出し血管拡張作用を増大させ頭痛が起きます。
バイアグラとお酒の併用は、血管拡張作用を増幅させる事になるのでくれぐれも飲みすぎには注意して下さい。性行為どころではなくなってしまいます。
BARで男女がお酒を飲んでいる様子

その他、0.1~1%未満の方には目まい、傾眠(けいみん)、昏迷(こんめい)などが見られるようです。
目まいは一時的なものが多く、少し安静にすれば時期に治まります。
あくまで、ごく少数の症例ですのでバイアグラの作用によるものなのか不明確でもあります。

頭痛の対策は頭痛薬。事前か事後で服用しましょう。

頭痛が起きた時、又は起きる前提として、クリニック店で併用が推奨されているのは頭痛薬のロキソニンです。
ただしロキソニンの成分ロキソプロフェナント水和物は2016年3月に重大な副作用として「小腸・大腸の狭窄・閉塞」が厚生労働省より改訂指示がありました。
ロキソニンは胃の粘膜を荒らす作用があるとされ、胃腸薬のムコスタやレバミピド(ムコスタジェネリック)と併用する事が胃を傷つけないとされています。
その他にも、胃腸薬いらずのイブクイックやセデス、バファリンなどでも頭痛薬として併用できますので、こちらもお勧めいたします。

それぞれのお薬に対しても併用禁忌や併用注意薬がありますので、医師や薬剤師の説明を聞いたりご不明な点は質問するようにして下さい。

ドラッグストアで薬剤師さんと話している様子

【循環器系】の副作用では火照りや潮紅、不整脈や動悸など。心臓に負担なし!

循環器系を見てみましょう。
先程お話しさせて頂いた血管拡張作用による、火照り(ほてり)や潮紅(ちょうこう)などが多く見受けられます。
5.78%の割合で、発症するので頭痛よりも多いですね。

火照りや潮紅、のぼせが酷い場合は冷やして対処

ほてりが顔にくる事を、潮紅と呼びます。
つまり「のぼせる」ですね。顔に熱を持つ状態です。

バイアグラは血管拡張による低血圧にさせるお薬で、血圧が2~3程度下がります。つまり降圧薬、高血圧治療薬と同じような働きをします。

高血圧により顔が火照ったりする事もあるのですが、皮膚表面に近い血管が拡張して(低血圧)、血液の流れが良くなる事で起きるほてりもあります。
血管の収縮や拡張により、自律神経が乱れる事で起きるケースもあります。
対策としては室内を涼しくしたり、首元やおでこをおしぼりなどで冷やすと良いでしょう。
ベッドでのぼせ、額を冷やしている様子。

動悸は心臓が活発に。不整脈は性行為を医師に相談。

動悸については、心臓がバクバクするような症状として多く聞きます。

これは血管の拡張作用により、心臓から多くの血液を流さないと全身の血流が止まってしまう恐れがあるため、心臓が活発に動いてる生理現象です。

胸痛と感じてしまう方もいるかと思いますが、バイアグラは元々狭心症の為に開発されようとしていたお薬です。バイアグラが心臓へ負担をかける事はありません。

狭心症は心臓の筋肉(心筋)への酸素が不足して起こる圧迫感です。

バイアグラは、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)のような心筋の酸素不足を、血液中から酸素と栄養素を送り込み正常にさせる働きがあります。

そして、不整脈は拍動のリズムの乱れです。
不整脈の方は性行為が医師に止められているケースもありますので、まずは掛かりつけの医師とご相談下さい。
ED治療薬自体の服用は問題ないですがセックスの運動で拍動が高い数値を示したり、又は不整脈の治療薬とED治療薬の飲み合わせが悪いケースもございます。ご注意下さい。
看護婦さんが指でバツのポーズ

この飲み合わせが悪いというのは、バイアグラは血圧を下げるお薬です。その他の強い降圧薬と併用してしまうと同時に作用して、血圧を下げ過ぎてしまい大変危険な事になります。
特にニトログリセリン系の硝酸剤などは、過去に死亡事故も起きているため絶対に併用しないようにして下さい。

下記はスキンクリニックさんの公開している「ED治療薬の併用禁忌・注意薬剤リスト」ですが、バイアグラ・レビトラ・シアリスの併用禁忌薬と併用注意薬(トラブル報告有・無)をリスト化したものです。大変良くできていて参考になります。
リスト内には下記が記載されています。

  • ・血圧、心臓のお薬
    ・不整脈のお薬
    ・肝炎のお薬
    ・緑内障のお薬(目薬)
    ・ステロイド(飲み薬)
    ・抗生剤(化膿どめ)
    ・アレルギー、花粉症の目薬
    ・てんかんのお薬、睡眠薬
    ・抗がん剤(前立腺がん)

その他のお薬もあります。
簡単に目を通せますので、患者様ご自身でも確認をお願いいたします。
→スキンクリニックの併用禁忌剤の一覧リスト←

併用禁忌は絶対に同時に服用してはいけないもので、併用注意は服用間隔を空けるなど併用には十分注意する事が必要です。
ご自身で判断することは難しいので、リストに掲載されているお薬を服用の方は必ず医師とのご相談を忘れないようにお願いいたします。

医師が笑顔で患者の話を聞いている様子
バイアグラを服用していることはパートナーや医師にお伝えすることが、事故の処置を的確にしてもらえるので安全性が高まります。

性行為中に何かの拍子で不整脈や心筋梗塞などの症状が表れた場合、救急で運ばれた時にバイアグラなどのED治療薬服用の有無で対応が変わってくる場合もあります。

投与する薬剤によっては、より危険になってしまうケースもありますので、事前の自己申告を推奨いたします。

【感覚器】非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)で失明の可能性も!理解が必須!

バイアグラによる視覚障害の可能性です。
0.1~1%未満の方に副作用で目の充血や彩視症、光視症などがあります。視覚で青みがかったり、不鮮明や光に過敏に反応したりするケースは多々ありますが次第に落ち着いてくる症状です。
結膜炎や視力低下なども同様で、24時間以内には収まるので心配する程でもありません。
ただし、運転をする方などは充分注意して異常があるようでしたら、運転をしないようにして下さい。
その他の感覚器として味覚障害や、突発性難聴もごくわずかの症例でございました。

アメリカのFDA(米食品医薬品局)の調査によると、視覚障害の重度のもので「非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)」の発現が報告されています。

目を中心とした人間の表情。鋭い眼差し目の裏の網膜から神経へ視覚を届けますが、その神経の動脈が細くなり栄養が運ばれず発症すると言われています。
視界の下半分や真ん中あたりが見えなくなる症状で、糖尿病や高血圧・高脂血症の方に多い傾向です。
40%以上が私生活に支障をきたさない程度まで回復しますが、大半の方は視力が回復せずそのままです。

バイアグラの服用によるものなのか、心血管系疾患の既往歴がありNAIONの危険因子お持ちで発症したのかも因果関係も不明です。
バイアグラを服用後、約1日内は2倍のNAION発症リスクがあることも覚えておきましょう。

この病気自体は欧米で年間10万人に対して2~10人程度、つまり0.01%が発症しています。

バイアグラを服用するにしても、しないにしても不規則な生活から動脈硬化や糖尿病を発症させNAIONの症状になる可能性は否定できません。
日ごろから規則正しい生活を心がけるようにして頂けたら、血液が綺麗になりリスクを抑えれます。

【筋・骨格系】関節痛や筋肉痛の副作用が出る方も鎮痛剤で対応!

こちらは筋肉・骨格系に副作用が出るケースです。添付文書に記載がありましたが0.1~1%未満の方の症状です。
体のあちこちに存在する筋肉や骨は全身の血管と一体となって、常に活動しています。

血管拡張によって血管のまわりの筋肉や骨の細胞が、過敏に反応して脳へ痛みの信号を送る事は想定できます。

こちらのケースも頭痛と同様に鎮痛作用のあるお薬で対応できますので、痛みが激しい場合には併用をおすすめします。
普段使わない毛細血管がよみがえり、活発化しているので血管に良い影響を与えてるとも考えられます。

人体の血管や血液循環を表している様子

【呼吸器】鼻炎や鼻づまりの症状には点鼻薬で対応!

鼻炎や鼻閉(びへい)、鼻血や副鼻腔炎なども1%未満の方に見られる副作用です。

鼻の中には、たくさんの毛細血管があり肺に送られる酸素を暖める役割があります。血管が拡張する事で、鼻の粘膜が膨張して鼻づまりや鼻血が起きるケースがございます。

対策としては点鼻薬などで、鼻のとおりを良くしておきましょう。
アレルギー性鼻炎ではありませんので長期になるような事はありません、ご安心下さい。

【消化器】消化不良や悪心には胃腸薬で対応!下痢は含有量抑える!

消化不良や下痢、吐き気(悪心)に嘔吐などこちらも0.1~1%未満の方に見られます。
これらの症状はバイアグラを服用後、成分のシルデナフィルが陰茎海綿体を弛緩(しかん)させるのに反応して胃や腸の平滑筋まで弛緩させる事で胃酸が逆流して起きるのが原因です。

弛緩(しかん)
ゆるめたり、たるますこと。

胃の調子が良くない男性の様子。自宅にて胃の不快感や胸やけなどが起き、翌日に持ち越して不快感が持続するケースもございます。

市販薬のガスター10やガストール錠、クリニック店ではジェネリックのファモチジンD錠20mgやランソプラゾールOD錠15mgなどが処方されているようなので症状が強い場合は併用をおすすめいたします。

下痢は便の水分が過剰になった状態を指すので、腸が弛緩される事でゆるくなり水分が流れ込み下痢状態になることがあります。
バイアグラの服用量が多すぎる可能性もあるので12.5mgや25mgまでピルカッターで割って服用する量を調整してみるのもひとつの対策としてお考え下さい。

【泌尿・生殖器】ごく稀に持続勃起症を発症する可能性あり!

持続勃起症とはプリアピズム:priapismとも呼ばれ、性欲がないのに勃起が6時間以上にわたって続いてしまう症状です。
これは海綿体の静脈から血液が流れ出ない障害、又は動脈から流れ込む血液が増加し過ぎてうっ滞することが原因とされています。

そのまま放置すると陰茎の酸素が欠乏し、組織が損傷します。やがて半永久的に勃起機能が損なう恐れがあるので大変危険な症状です。

4時間以上継続的に勃起が続くようであれば、服用を中止して直ちに医師の診察を受けて下さい。
泌尿器科専門医の処置が必要となります。

医師が真剣にベッドの患者を診察している様子

如何でしたでしょうか。
副作用は多岐にわたりますが、あるていどは事前の対策は可能です。そして副作用の原因を理解すれば、決して体に悪い影響を与えてる訳ではない事もご理解頂けたかと思います。
同時に危険性も含まれている事もお分かり頂けたかと思います。
バイアグラを服用する方に事前に少しでもお読みいただき、お役に立てたら光栄です。
ご閲覧頂き、ありがとうございました。

最後にご参考にさせて頂いた、ファイザーのバイアグラ添付文書をご希望な方は下記よりご確認をお願い致します。
→ファイザー株式会社のバイアグラ添付文書(PDF版)←

下記の冊子はバイアグラではありませんが、東和薬品のバイアグラジェネリックのシルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」の冊子PDF版となります。
→シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」を適正にご使用いただくために←
併用禁忌薬や併用出来ない方が詳しく書いてありますので、バイアグラを適切にご利用頂くためにも必ずダウンロードして一読する事をおすすめいたします。

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