食後のバイアグラは効果ない!?レビトラやシアリスは食事の影響受けにくい!

目次
バイアグラはED(勃起不全)を治療するお薬になりますが、適切に服用するだけで効果が期待でき快適な性生活を送ることが可能です。
しかし服用の方法を間違えてしまうと効果が半減どころか、まったく効き目が表れないケースもあります。
今までに以下のようなお悩みはありませんか?
- ・「バイアグラを飲んでいるが効果が弱い」
- ・「バイアグラを食後に飲んだが効果がなかった!」
- ・「バイアグラの正しい飲み方を知りたい!」
そこで、この記事では以下のような内容を説明させて頂きます。
- ・バイアグラは食事の後に飲んだら効果が弱まる!
- ・油分の多い食事を食べたら通常よりも時間を空けて服用する!
- ・バイアグラは水やお酒での服用はOK!牛乳を脂質が多くNG!
- ・バイアグラは臨床試験の食後服用だと効果の半減や遅れを確認!
- ・食事の影響を受けにくいED治療薬、レビトラ・シアリスもある!
- ・ED治療薬の副作用は軽微なものが多いが、ごく稀に危険性もあるので注意!
このページではバイアグラと食事による効果の関係が理解できます。
他にも油分の多い食事や少ない食事についても解説していきます。
バイアグラを食事の後に飲んでは効果が弱まる!
バイアグラは、胃ではなく腸内により血中へ吸収されることで効果が表れます。先に食事をしてしまうと、食事の中に含まれる油分が腸内の壁に油膜をはってしまうのです。
この油膜があるために、バイアグラが腸内に届いても血中へ吸収されにくく、効果が表れるのに時間がかかったり効き目が弱かったりするのです。
バイアグラを飲んでも効果が無かったという人の8割は、この食事の後にバイアグラを飲んでいたことが分かっています。
油の多い食事は、通常よりも時間をあけてバイアグラを服用する!
一般的に油分の多い食事を取ると腸内に6時間~7時間は残ってしまいます。
空腹時にバイアグラを飲んだと思っていても、効果が出ない時は、油分の多い食事をしている可能性があります。
油分の多い食事は例えば次のようなものです。
- ・ステーキ・焼肉
- ・フランス料理
- ・中華料理
- ・天ぷら
- ・とんかつ
肉料理には食材の肉事態に油が多く含まれるので腸内に脂質が残りやすくなります。(鶏肉には油がほとんどありません。)
他にも中華料理は調味料に油を多く使う為、脂質が多い料理です。
天ぷらととんかつも、見て分かるように油まみれの料理ですね。
近年では体に良い油が注目されていて、それらを使った料理も多く増えてきました。
体に良いと言われている代表的な油一覧
- ・オリーブオイル
- ・ライスオイル
- ・ココナッツオイル
- ・亜麻仁油
- ・エゴマ油
しかし、良い悪いは別として腸内に油膜をはってしまうのでバイアグラの効果を半減させてしまいます。バイアグラは本来、食後2~3時間後でしたら効き目があると言われていますが、これらの油分の多い食事を摂るなら4~5時間くらいは空けて服用して下さい。
食後に服用するなら油分の少ない料理!でも食前の方が間違いなし!
性行為のタイミング上、どうしても食後にバイアグラを飲まなければいけない場合は、そばやうどんなどの和食で油分の少ない食事を摂るようにしましょう。さらに食事の量も腹6分目くらいに抑えておくことも大切です。
料理には様々な油分が食材や調味料に使われている為、予想を上回る油膜が腸にはられている可能性も考えられます。
食事をした後のバイアグラの服用でしたら、最低でも通常の2時間以上は空けて服用するようにして下さい。
食後にBARへ行ったり、お部屋で二人でゆっくりしたりする時間がない場合は、バイアグラを食事の前に服用してしまった方が良いかもしれません。
食後2時間はあけないと効果が期待できない為、例として21時に食事を終えたら23時の服用で0時に性行為の準備完了となります。
バイアグラは食前に服用するなら食事の1時間前になります。腸から体内へ吸収させた後の1時間後なら好きな食事を摂ることが可能です。
ただし効果の持続時間は5時間程度なので、2時間の食事なら残り2時間が効き目の時間となります。
食前に服用した場合の注意点としては、服用後1時間してから効き目が表れてしまうので性的な想像や興奮は抑える様にして下さい。
思わぬ場面でペニスが膨張して、立ち上がれなくなってしまったり歩きづらくなります。くれぐれもご注意下さい。
バイアグラは水で服用!牛乳はNG!適度なお酒ならOKです!
バイアグラは基本的には水で服用しますが清涼飲料水やお茶でも問題ありません。
お酒での服用も可能です。バイアグラはお酒との相互作用がないので、過剰に効果が強まったり副作用が強く表れることもありません。
特に女性相手との雰囲気づくりやリラックスムードにはお酒は欠かせないかと思います。適度な量なら相性も良く効果を高めてくれることも期待できます。
是非楽しみながら良い環境を演出して下さい!
と言いたいところですが、過剰なお酒の飲みすぎには注意が必要です。
そもそもですがお酒を飲み過ぎると脳内の神経が麻痺して伝達機能が正常に作動しなくなり、勃起が自体がうまくできなくなります。
その他にもバイアグラには血管拡張作用があるので、アルコールの血管拡張作用との併発で貧血を引き起こす可能性があります。
特にお酒の弱い人はアルコールが体内に入ってる状態でバイアグラを服用してしまうと、アルコールが全身の血管を巡り酔いが強く出てしまい危険な状況になりかねません。その逆のバイアグラ後のアルコール摂取も然りです。
お酒の分解には個人差がありますが、日本人にはアルコールをうまく分解する酵素を持ち合わせていない方が多く注意が必要です。
それでは適切なお酒の量とはどのくらいになるのでしょうか。厚生労働省が推奨する一日の適度なお酒の量とは純アルコール量で20gとなっています。この量は、例えば次のようなお酒の量になります。
- ・ビール中ビン1本(アルコール5%) 500ml
- ・缶チュウハイ1缶(アルコール7%) 350ml
- ・日本酒1合(アルコール15%) 180ml
- ・ウィスキーダブル(アルコール43%) 約60ml
お酒が好きな人からしたら少なく感じるかもしれません。しかし性行為の前のお酒の量としてはこれくらいが適量といえるのです。
しかしあくまでこれは基準値です。お酒を普段から飲まれていて強い人もいれば、まったく飲めない弱い人もいます。
ご自身で自分の体をよく理解して、お酒の適切な量やバイアグラの服用のタイミングを知ることが重要です。
バイアグラを食後に飲むと効果が弱いし効くのが遅い!ファイザー添付文書より
これは体内の血液中にバイアグラの有効成分が最高濃度に達したこと数値化して試験した結果です。つまりバイアグラを食後に服用すると空腹時に比べて約42%効果が弱まったという事になります。
さらにバイアグラを食事の後に服用すると、空腹時に比べて最高血漿中濃度到達時間が約1時間48分も伸びることが分かっています。
臨床試験結果は空腹時の到達時間が約1時間12分で、食事の後に服用した場合は到達時間が約3時間ということになりました。
これはバイアグラを食後に服用すると、空腹時よりも遅れて効果が発現するということになります。
どんな食事を元に臨床試験をしたのかは記載がありませんが、油分が多い食事ですともう少し効果が弱まる可能性があります。予めご注意下さい。
ファイザーのバイアグラ添付文書を下記に掲載しておきます。
>>バイアグラ添付文書25mg・50mg(ダウンロードPDF版)はこちら
医師や薬剤師向けに作られた書面ですので、少し難しいかも知れませんがよく目をとおしておいた方が良いでしょう。
今回の内容は文書内の「16.2.1 食事の影響」部分に記載がございます。
バイアグラを改良したのがレビトラとシアリス!食後の影響受けにくい!
バイアグラ以外にも世界3大ED治療薬と呼ばれるお薬がレビトラとシアリスです。
レビトラはバイアグラの後に発売されたお薬で、バイアグラよりも食事の影響が受けにくく、油分の多い食事を避ければ食後でも服用が可能です。
主成分のバルデナフィルは水に溶けやすい性質を持ち、レビトラはバイアグラよりも即効性があると言われています。
バイアグラから切り替える患者さんも多いようです。
※バイアグラやレビトラ、シアリスはそれぞれ併用禁忌薬が多少異なるので、ご自身で判断せずに掛かり付け医とのご相談の上で服用をご検討下さい。
もう一つのシアリスは長時間作用があるのが特徴です。主成分はタダラフィルと呼ばれ、水に溶けにくい性質を持ちます。
成分が水に溶けにくいので服用してから最高血漿中濃度まで中央値で3時間と言われています。
食前3時間前に服用すれば効き目が徐々に表れ、効果の持続時間は24~36時間に及ぶと考えられています。
「食後の服用による効果の影響はない」と添付文書に記載がありますが、「食後だと効き目がなかった」という声も多いです。
シアリスは最高血漿中濃度が3時間後になるので食前に服用しておいて間違いないでしょう。
3時間後は好きな食事を摂れるので高齢者の方に人気です。
逆にレビトラは即効性があるので中高年のビジネスマンに受けが良いようです。
ED治療薬の副作用は基本は軽微だが、稀に危険な症状のあるので注意!
各ED治療薬の副作用について見ていきたいと思います。
バイアグラの副作用は血管拡張によるものです。顔のほてりや赤らみ、頭痛、動悸、頻脈、鼻ずまり、目の充血などになります。一般的によく出るのが顔のほてりや赤らみです。顔の部分の血管が広がることで起きる副作用で、お酒を飲むと出る症状に似ていますが次第に収まります。
他にも一部の方で頭痛に悩まされてる方も多いです。頭痛薬を常備して対応したり、レビトラに切り替える方がいらっしゃいます。
レビトラ、シアリスに比べてバイアグラに多いのが視覚に関する副作用です。まれではありますが、視界にピンクや青色が出てくることがあります。一時的な症状ではありますが車の運転が控えている時は充分注意して、収まるまで様子見ましょう。
レビトラの副作用も血管拡張から起こる顔のほてり、顔の赤らみ、頭痛、動悸、頻脈、鼻づまり、目の充血などになります。その他レビトラに多い副作用が胃の不快感です。急激な血管の広がりにより胃酸がおおく分泌されることで起きる症状です。頻度が多い方はガスターなどの胃酸を抑える薬を一緒に常備しておくと良いでしょう。
シアリスの副作用も同じように、顔のほてり、顔の赤らみ、頭痛、動悸、頻脈、鼻づまり、目の充血などになります。身体の裏側にある腰、臀部、太ももの裏、ふくらはぎなどに強い筋肉痛や背部の痛みが起きる症状もございました。症状が軽くなることがほとんどですが、長い時には1週間から10日ほど筋肉痛が続くケースがございます。あまりに強い筋肉痛の場合には、服用を中止して速やかに病院で医師の診察を受けて下さい。
ED治療薬服用後に、NAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症)を発症したという事例も海外で報告されています。これは起床後に片目が視力低下や視野欠損を引き起こし最悪の場合失明してしまう症状です。
中年以上の方で糖尿病や心血管疾患系の持病をお持ちの方に危険因子が多いとされていますが、因果関係は明らかになっていません。
日本では未だ報告されていませんが、視力の低下を感じたら直ちに病院で受診して下さい。
このページの総論になります。
バイアグラは腸から吸収されるため、食後に服用してしまうと食材や調理油が腸に油膜をはり吸収を妨げられてしまいます。
食後に服用するなら油分の少ない和食系を腹6分目くらいに抑えれば、食事2時間後でも効果が期待できます。
しかし油分の多い食事を摂るならバイアグラを食前1時間前に服用して吸収させてから食事をした方が良いでしょう。
バイアグラは基本水で服用できますが、牛乳などの脂質が多い乳飲料は吸収を妨げるのでNGです。
お酒での服用は相互作用がないので可能ですが、お酒を飲み過ぎるとバイアグラの効果どころか貧血や泥酔の危険性があります。
バイアグラは臨床試験の結果、食前よりも食後の方が効果が弱く、発現も遅いことが分かっています。
バイアグラ以外にもレビトラやシアリスなどのED治療薬があり、レビトラは即効性、シアリスは長時間作用があり両者ともバイアグラより食事の影響が受けにくいとされています。
バイアグラやレビトラ、シアリスの副作用は血管拡張による軽微なものが多いが、ごく稀に持続勃起症やNAION発症の可能性があります。ご注意下さい。
バイアグラと食事の関係は以上となります。
最後までご閲覧頂き、ありがとうございました。
又更新いたします。
2022年2月10日 田中 太郎